積水ハウスとエコウィンと

積水ハウスの鉄骨住宅「イズロイエ」で新築した自宅に設置した「エコウィンハイブリッド」の運転状況の記録です

梅雨時の温湿度記録~2020年7月~

今年は7月中梅雨でした。

家の玄関にヤスデが数匹チラホラする始末…(-_-)

新築2~3年目までは基礎コンクリートからの湿気で寄ってくるらしい…

 

 

さて、今回は冬の暖房期に続き、梅雨時期のリビング、寝室の温湿度記録を公開したいと思います。

 

測定場所は冬期と同じ1階リビングと2階寝室です。

 

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条件は

 

・期間:2020年7月1~31

・リビングのエアコン(エコウィン)は7~翌0時まで使用、就寝時は停止、ドライ運転で除湿の強さを適宜調整、肌寒く感じたときは停止

 (エアコンは弱冷房除湿で除湿の強さを3段階で変更可能)

・エアコンの風速は「最小」、ルーバーは水平方向

・2階寝室のエアコン(ダイキン6畳用)は24時間連続運転、ドライで温度を0~マイナス2.0の間で適宜調整(弱冷房除湿)

・24時間換気は弱で常に運転

 

となります。

 

 

こちらが温湿度のグラフになります。

 

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見にくいので分けてグラフ化します。

 

こちらがリビング温湿度の推移

 

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こちらが寝室温湿度の推移です

 

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室温に関しては概ね26℃以下となっています。

エアコンのない部屋はプラス1~2℃で推移していました。

 

湿度に関しては寝室が65%を超えない程度、60%前後で安定していたのに対し、リビングは65%程度となり、時間帯によっては70%を超えている場合もありました。

 

リビングに関して、室温と湿度から不快指数を計算しグラフ化しました。

 

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不快指数で見ると、エアコンをOFFしている深夜帯以外は概ね快適~暑くないレベルとなっています。

 

実際体感としては不快感や暑さは感じませんが、逆に室温が23℃を下回ると少し寒く感じました。

 

除湿するために除湿の強さを上げる→湿度は下がるが温度も下がる→肌寒く感じるのでエアコンを切る→温度は上がるが湿度も上がる→エアコン入れる…の繰り返しでした。

 

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エコウィン本体も結露しており除湿はされていますが、やはり外気湿度が高く気温が低い状況では弱冷房除湿では限界があるようです。

カビやダニの気になる温湿度ではギリギリないので良しとしたいところ…(^-^;

 

逆に寝室は理想的な温湿度環境になっていました。湿度に関しては2階全体が同程度でした。

ダイキン恐るべし…

 

 まだ新築1年目で湿度が上がりやすい傾向にあるようですが、しっかり除湿しようとすると

 

 ・再熱除湿方式のエアコンに変える

 ・除湿器を追加する

 

あたりが必要でしょうか。

運転方法でどこまで湿度を下げられるかは来年以降の課題ですね。

 

 

新築で検討される方は除湿用に2階の踊り場や吹き抜けあたりに再熱除湿方式のエアコンをつけることをお勧めします。

 

温度は?電気代は?エコウィンハイブリッド1ヵ月連続運転の結果~暖房編2020~

新居に住み始めて最初の冬、リビングのエコウィンハイブリッド1台で家中暖かく過ごせています。

 

 

今回はエコウィンハイブリッドで24時間1ヵ月ずっと暖房し続けた時の室温データと消費電力を公開します。

 

 

 測定場所はこちら

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リビングと2階寝室になります。

 

外気温は2階バルコニーで計測しています。

・連続暖房期間:2020年1月20日~2月20日

・暖房はリビングのエアコン(エコウィン)のみ24時間使用、設定温度は19~21℃(ほとんど20℃設定)

・エアコンの風速は「最小」、ルーバーは水平方向

・その他暖房は未使用

・24時間換気は弱で常に運転

 

上記条件で温度計測を行いました。



こちらが温度推移のグラフになります

 

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エコウィンのある1階リビングは20~22℃、2階寝室は18~20℃で推移しています。

 

リビングと寝室の温度差は概ね2℃ありました。

 

室温の振れ幅は2℃以内で安定していました。

 


期間中最も外気温が低かった日を見てみます。

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日中の最高気温で5℃、最低気温は氷点下という日でしたがリビングは20℃以上をキープ、無暖房の寝室もほぼ18℃以上をキープしていました。

 

測定結果を踏まえて3月以降はエアコンの設定温度を21℃にしています。室温は測定データより1℃ずつ上がっています。(リビング21~23℃、寝室19~21℃)

 

床・壁・天井の温度も概ね室温と同じになっているため、体感的にも寒さは全く感じません。

というより暑くも寒くも感じない、といった感じです。

「陽だまりのようなポカポカ」は正直言いすぎではないかと…

 

 

続いて消費電力です。

 

我が家は京セラ製の太陽光発電を設置していますが、その付属品に簡易HEMS機能「エコノナビット」があり、発電量や消費量などのデータをネットから無料で確認できるようになっています。(京セラさん太っ腹!)

このエコノナビット、データをダウンロードできるためそれを利用しています。

ただし、消費電力は家全体のためエアコン以外の消費電力も含まれています。

 

 

先ほどのグラフに消費電力を追加したものがこちらです。

 

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1/20~2/20の32日間連続暖房した結果、消費電力は602kWhでした。

1日あたり18.8kWhとなります。

 

エアコンを全く使っていない月の消費電力は6.7kWh/日のため、これを差し引くと

エアコン暖房の消費電力は18.8kWh-6.7kWh=12.1kWh/日と推測されます。

 

1か月を30日、電気料金を25円/kWhとすると、1か月の暖房費は

 

 12.1kWh/日×30日×25円=9,075円

 

となりそうです。1か月9,000円で24時間家中暖かいのなら悪くないのではと思います。

 

我が家のエアコンは霧ケ峰の中でも廉価モデルのためAPFは4.9ですが、最上位モデルはAPFが7.9となっているものもあります。このあたりを熱源に使用すれば電気代は2/3くらいになるかもしれないですね。

 

 

追記 湿度について

 

湿度に関してもデータは取っていますが、温度より精度が出にくいため参考程度でご覧ください。

 

我が家も高気密・高断熱住宅の例に漏れず乾燥します。これは燃焼タイプの暖房以外では絶対に起こります。そのため我が家ではこちらの加湿器を使用しています。

 

kakaku.com

こちらをキッチンにおいて「エコモード」で加湿しています。

 

床暖房やエコウィンのような輻射暖房が乾燥しにくいといわれるのは室温をそれほど上げなくても暖かく感じるため、エアコン暖房に比べて室内の空気の温度が低いためです。

 

 それではグラフをご覧ください。

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 リビングは30~50%、寝室は40~60%となっています。

 

2階寝室の方が高いのは加湿された暖気がリビング階段から上昇していっているためだと思います。

 

 リビングは湿度が若干低い日もありますが、寝室は快適な温湿度になっています。

 

 

 

今回はここまでです。

 

冷房編は今年の夏に計測したいと思います。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

高断熱?積水ハウスの鉄骨住宅の断熱性能は実際のところどうなのか

今回は測定した温度ログデータを見ていきたいと思います。
 
温度記録にはこちらを使用しています。
 
 
この二つを
 
 
こちらで補正してデータをロギングしました。
 
おすすめはminiじゃない方です。miniはコイン電池でバッテリーが持ちません(;^_^A
私は単3電池で動くように改造しました。
miniじゃない方は単4電池1本で動きます。
 
この2台を1階リビングと2階寝室の床から90cmぐらいの高さに置いて測定・記録しました。
 
外気温は2Fバルコニーで計測しています。
 
・測定期間:2020年1月1日~2月20日
・暖房はリビングのエアコン(エコウィン)のみ24時間使用、設定温度は19~21℃(ほとんど20℃設定)
・1日以上家を空ける場合は暖房OFF
・24時間換気は弱で常に運転
 
 
こちらが温度推移のグラフになります
 

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暖房が入っていれば、リビングは20~22℃、2階寝室は18~20℃になっていました。
 
1/20~2/20は次回見ていくことにして、今回は1/9~1/20の部分を見ていきます。
 

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データから、暖房OFFから8日後に最低室温を記録していることが分かりました。
 
その間徐々に室温は下がっていますが、日中の日射の影響で温度が上昇していることが分かります。
 
カーテンは閉めていましたが、それでも2℃程度上昇しているあたり日射の熱量はバカになりませんね。
 
 
さらに拡大して1/9~10の部分を見てみます
 

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15時をピークに直線的に低下しているのが分かります。
 
この間の下がり方は1時間に0.3~0.4℃となっています。
 
23時に暖房OFFして就寝したとすると、翌朝7時の時点で3℃程度の低下でしょうか
暖房OFF時に室温が23℃あれば、朝の室温は20℃ですね
 
 
次に1/10~11の部分を見てみます
 

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こちらも1時間で0.3℃程度の温度低下となりました。
 
 
この結果がどうなのかということですが、HEAT20の資料によると
 

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HEAT 20
 
HEAT20推奨グレードとすることにより、暖房停止後の室温の低下が5°C程度以内にすることが可能になります。
 
とのことなので、Ⅵ地域のHEAT20 G2グレード程度の断熱性能はあるのではないかと思います。
 
 
今回はここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

積水ハウスは冬寒い?鉄骨住宅は冬寒いのか?実測してみました


ネットではよく「積水ハウスは冬寒い」「鉄骨は冬寒い」
積水ハウスUa値・C値を公表していないから気密・断熱性で劣る」
のようなことが言われています。
 
実際のところどうなのか?
 
と思われる方も多いと思うので我が家がどうなのか温度を測ってみました。
 
同じく積水ハウスの鉄骨住宅にお住まいの方が測定されているブログがありましたのでご紹介します
 
 
 
我が家の間取りはこんな感じです

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間取り
赤い四角はエコウィンの設置場所です。
 
上のブログで「寒くなる間取り」に挙げられている
 
 ・リビングと洗面所の間に廊下
 ・リビング階段
 
があります(汗
 
さらに北側に脱衣所と浴室があります。
 
断熱性に関しては「グリーンファーストゼロ」なのでZEH相当かと思いますが、気密性は
 
 ・気密コンセント等は使っていない
  訂正:仕様を確認すると全てのスイッチ・コンセントが防気・防塵カバー施工でした。
そもそも「気密コンセントカバー」なるものの存在を知らなかったので指示はしていません。積水ハウスの標準仕様かグリーンファーストゼロの標準仕様のようです。
 
 ・引き違い窓多い
 ・玄関・勝手口扉は通風機構付
 ・エコウィンのドレン用の穴が開いている
 
など不利な面が多いです。
 
 
2階の洋室と納戸、各トイレの扉は閉じています。
それ以外の扉は全て開いています。
 
次に暖房と換気ですが
 
 ・リビングのエアコン(エコウィン)は24時間入れっぱなし
 ・設定温度は20℃、風速は「最小」、ルーバーは水平方向
 ・2階寝室のエアコンと1階リビングの床暖は不使用
 ・24時間換気は「弱」、2階サッシの換気框は閉、1階リビングサッシの換気框は開、リビングの給気換気扇は弱運転
 
となります。
 
 
それでは温度の測定結果です。全て朝7:30の測定です。
 
まずリビングですが、
 

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リビング温度
上段が室温、下段が2階バルコニーの外気温です。
 
この日は外気温3℃でしたが、朝のリビングは22℃となっています。
エコウィン稼働中は大体22℃前後になっています。
 
 
次に玄関です
 

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玄関温度
 
18.4℃ありました。
 
 
他の箇所をまとめるとこうなりました。
 

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温度まとめ
 
暖房を入れていない寝室で20℃、暖房のない洗面・脱衣所で19℃となりました。
 
 各地点床、壁、天井の温度も放射温度計で確認したところ、室温と同じか1℃ほど低い感じでした。
 
我が家で最も温度が低かったのは1階トイレで14℃でした。
 
トイレは常時閉めているので温度が上がりにくく、部屋の面積に対して窓が大きすぎるのが温度が低い要因だと思います
 
ここは窓への対策が必要そうです
 
 
結論としては
 
「1階リビングの暖房を稼動させていれば家中極端に寒いところはない」
 
という感じです。
 
1階の暖房のみで家中寒くない、という状況なので十分高断熱といえるのではないでしょうか。
 
次回は温度ログデータを分析してみたいと思います。

我が家について

まず前提条件になる我が家についてです。
 
・2019年新築
・省エネ基準地域区分Ⅵ地域、冬でも雪はほとんど降らない
積水ハウスの鉄骨住宅イズロイエ
・総二階、延べ床35坪
・断熱はグリーンファーストゼロ仕様
・ダインコンクリート、シーカス、エアキス仕様
・ハイブリッド換気システムⅣ(第三種換気)
 
間取りはこんな感じです

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間取り
何の変哲もない(今風ではないかも)間取りです。
吹き抜けなし、リビング階段です。
 
間取りやインテリアは他の方のブログやインスタがいっぱいありますのでそちらを参考にしてくださいw
 
次にエコウィンハイブリッドですが、我が家はリビングの窓下にLOWBOYのロングタイプを設置しました。
 

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LOWBOY
 
長さ2.2mとなかなかの存在感を放っております
 
エコウィンハイブリッドに関してはエコファクトリーのHPをどうぞ。
 
 
熱源となるエアコンは、霧ヶ峰 MSZ-GE4018S です
 
 
霧ヶ峰の中では廉価モデルですね。購入時価格で7万5000円でした。
 
冷房能力4kW、暖房能力5kW、APF4.9、暖房対応畳数(目安):暖房14畳まで 
LDK20畳の我が家には一回り小さなモデルですが、エコウィンの熱源としては十分とのこと
 
エコウィンハイブリッドの価格ですが、設置工事・エアコン取り付け込で約70万円ほどでした
 
同じような輻射冷暖房のシステムの中では割安なんではないでしょうか
 
 
他の空調機器
 
 ・リビングにガス温水式床暖房
 ・2階寝室に6畳用エアコン
 
となります。
 
以上を前提としてデータをご覧ください。

はじめに

このブログは2019年に新築した積水ハウスの鉄骨住宅「イズロイエ」に輻射冷暖房「エコウィンハイブリッド」を設置した我が家の冷暖房の運転状況の記録を公開するためだけのブログです。

はじめにお断りしておきますが、私は積水ハウスの回し者でもエコファクトリーの回し者でもありません。単なる物好きです(笑)
 
ただ、エコウィンハイブリッドの導入にあたっては全国代理店である㈱千葉共同印刷さんに大変お世話になったので、検討されている方はぜひ千葉共同印刷さんに問い合わせください(笑)
 
測定データの精度に関しては、素人の趣味レベル、ということでご理解ください
 
積水ハウスの鉄骨住宅や輻射冷暖房、エコウィンハイブリッドを検討している方に少しでも参考になれば幸いです。